こだわったのは、そのなめらかな舌触り。加糖タイプ、粒入りタイプも。
「おおまさり とろり蜜 甘なつと」のおいしさの秘密🥜
おいしさのポイントは5つ
①品種「おおまさり」
②ぼっち乾燥
③農福連携 手むき豆 / 篩(ふるい)
④目視選別
⑤継ぎ足し蜜
今日は「④目視選別」のお話です。
ご近所の高齢者の皆さんや福祉作業所の皆さんが
大切にひとつずつ殻を手作業で剥いてくれた、
「おおまさり」という品種の大きな落花生。
落花生工場で篩(ふるい)にかけてサイズを揃えます。
このサイズがある程度揃った「おおまさり」の剥き実を、
ご近所さんで選別のプロの方がひとつずつゆっくり丁寧に
目視選別してくれています。
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まずは「なぜ目視選別がおいしさに関係があるのか?」からご説明します。
落花生はひとつの株を掘り取ると、大きい実から小さい実まで
さまざま実の大きさにばらつきがあります。
なんで??
と思われた方は、落花生の育ち方をググってみてくださいね!
(本当に面白くて不思議!!)
さらっと要点を説明すると、花が咲いた順から実がつくのですが、
先に花が咲いたものと、後から花が咲いたものとで比べると実の大きさが違うんです。
この実の大きさをきちんと揃えないと、
加工する際に食感(硬さ)にばらつきが出てしまったり、
中に含まれる蜜の量がまちまちになってしまいます。
そのため、Bocchiでは創業時(1946年)から
農作物の収穫が終わる晩秋からご近所さんたちが集まって、
落花生の殻を手で剥いたり、目視選別を行ってきました。
時代とともに農業に携わる方が減ってきたりで、
現在はご近所さんと旭市内の福祉作業所さん、
合計35名の方々にご協力いただいております。
その中でも、目視選別のプロはわずか3人!!
では実際にどのような点に気をつけながら目視選別しているのか??
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ー 道具 ー
・黒い選別台
黒いシートをかけたテーブルの上に剥き実を山盛りにします。
この黒いシートが落花生の目視選別に相性がよく、選別しやすいためです。
・籠(かご)
黒い選別台脇に置かれた、籠にご注目ください。(竹で編んだやつ欲しい、、、。)
選別台から良品のみを籠に落とすのですが、落差は最小限にしています。
手むき豆は、種であり、ひとつの命です。
この落差が大きければ大きいほど豆は傷ついてしまい、酸化のきっかけになってしまいます。
ー 選別基準 ー
・サイズ
篩(ふるい)にかけられた「おおまさり」の剥き実は
実際には60〜70%程度しか正規のサイズになっていません。
そのため、目視で小さい実を見つけた際は取り除きます。
・割れ
手むき作業の際に割れてしまったり、移送中に割れてしまった実を取り除きます。
・色
ピンク色の薄皮が基本ですが、毎年の天候※によって栽培中に薄皮が黄色がかったり
紫色になったりと、品質が低下してしまうことがあります。
※高温、ぼっち乾燥期間における長雨など
・腐り
これを見つけるのが至難の業。
外見から「これは腐っているかも?」と思って実を割って見てみると腐っていなかったり、
「これは大丈夫そうだけど少し怪しいかも?」という実に、腐れがあったり。
・幼芽褐変
実の中にある幼芽(赤ちゃんの芽)が茶色く変色しているもの。
これも腐りを発見するのと同じく、至難の業。
腐りと幼芽褐変に気づけるようになるまで、目視選別を1人で任せられません。
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以上が目視選別のポイント。
本当に気が遠くなるような作業。
でもここで手を抜けばおいしさに影響が出てしまいます。
創業時から繋いできた手しごと。
落花生という小さないのち。
おいしさに、基本に忠実に。
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「おおまさり とろり蜜 甘なつと」は製造に日数がかかるため、
毎月1度だけの受注製造になります。
前回買い逃した方、遠方の方、この機会にぜひお買い求めください。
中からとろりと溢れ出る落花生の継ぎ足し蜜の旨みは、
この「おおまさり とろり蜜 甘なつと」だけ!
おうちで炊きたての美味しさをご堪能ください!
「おおまさり とろり蜜 甘なつと」は下記リンクよりお買い求めいただけます。
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あとがき
毎年天候の気候変動も影響してか
「昔はもっとピンク色の実が多くて選別が楽だった」
ベテランの方は口を揃えて教えてくれます。
歩留まりが年々、悪くなっている、、、。
落花生製品の値段が高いと皆さんが思われている背景には、
気候変動による影響が少なからず及んでいることにも気づかされます。
千葉が世界に誇る、世界一美しいナッツ。
この素晴らしい食文化を後世に残すためにも、
私たちに何ができるのか考えていきます。